お金の真理
著者はお金のことを知り尽くした「与沢翼氏」
成功してお金を手に入れたいビジネスパーソンにぴったりの一冊です。
成功したければ「欲」に溺れるな
成功を目指す人の基礎条件として、欲望のブラックホールには近づかないと述べています。それは「欲望にはキリがなく永遠に満たされることが無い」からだと言います。
どれだけ稼いでも欲望のブラックホールに近づけばあっという間に資産を失ってしまうのです。
著者がこのような考えに行きついたきっかけは、2014年に当時経営していた会社を解散し無一文になったときです。その時に手入れていた高級車や時計は全て死に金で幾ら手に入れても満たされる事が無かったからだと述べています。このことで「永遠に満たされない欲に溺れてはいけない」と言う結論に至ったのです。
そのため、著者は現在、数億円の収入を得ているにも関わらず月35,000円の生活をしているとのことです。
今価値を見出しているのは『お子様の成長』だと述べています。
欲を抑えるには「必要十分」に気づく
成功するには欲に溺れない事とは言っても人間は欲の塊で、欲を抑えることはかなり難しいのでは?と思ってしまいます。
そんなに人に著者がおススメしているのが断捨離です。
今回の断捨離は「欲望の断捨離」を指しています。際限のない欲望を断捨離することで欲望の暴走を止めることができるのです。そして断捨離をおこなう事で必要十分で満足する習慣を得ることができます。
ではどの様にしたら「必要十分」と思えるのでしょうか?
それは『気づくこと』だと述べています。欲望のお向くままに動くのではなく目の前にある幸せに気付くことで必要十分と思えるようになります。
欲望を断捨離し「必要十分」と思える「気づき」を得ることで欲望の暴走を食い止めることができる。
「安定感」が成功の基本材料
著者はお金について次のように述べています。
『お金は備蓄、備蓄はパワー』
我々の身の回りは常にリスクと隣り合わせです。
バブル崩壊、東日本大震災、リーマンショック、コロナショック等、不確実な事ばかりです。もっと身近な事で考えれば事故や病気なども常について回ります。
この様な状況でも生き残るにはやはりお金がものを言います。
このお金は「収入」ではなく「備蓄」です。
備蓄があれば何かあったときにすぐ対応ができ、更に付け加えれば備蓄は成功には欠かせない要素でもあります。備蓄が無ければチャンスがあっても成功できないというのが現実なのです。
なぜなら、備蓄と言う安定感があれば大きな行動に出ることができて、成功する確率が上がるからです。お金が無ければいざと言うチャンスの時に動くことができないのです。
お金を守るには「騙されない事」
大事なお金を備蓄するのに必要なのは「守る」事です。そのための考え方として著者が述べているのは
『現金一括で買えないものは全て身分不相応なもの』
と言う事です。
その代表例が住宅ローンです。
住宅ローンは長期返済のため毎月の負担は小さくなっていますが、冷静に考えれば総額数千万円の巨額負債です。言い換えれば30年のお金の懲役を食らったようなものです。懲役と言うくらいですので、身動きが取れなくなってしまう状態です。
お金を守る知識が無いとハニートラップに引っかかってしまいます。
では、どの様にすればお金を守ることができるのか。それは『疑う事』だと著者は述べています。「不動産投資で早期リタイアしませんか?」と言った上手い話には何か裏があると常に疑う事でお金を守ることができます。
1つ、気に留めて貰いたいのは、そのような上手い話を持ってくる人は相手の弱みに付け込んで話をしてきます。無知でお金の無い人を狙ってくるのでしっかりとした知識武装をするようにしましょう。
お金を作るには「副業」
では、お金をどのように作るのか。著者がお勧めする方法はコレです。
『本業を続けながら副業で稼ぐ』
なぜ副業なのかというと、いきなりの企業はとてもリスキーだからです。脱サラして起業した結果、上手くいかなければ再起不能になってしまいます。だからこそ始めは副業を行うのです。本業の合間に副業や兼業、投資などを行うことでお金の作り方が分かるようになります。
現代はインターネットを使って副業をしやすい時代です。
●不用品転売
●アフィリエイト
●ウェブデザイナー
●プログラマー
注意しなければならないのは過度な期待は禁物という事です。
特に投資などは過度な期待を持ちやすく、冷静な判断ができなくなってしまう場合もあります。更に、期待が大きければ大きいほど精神的なダメージが貯まり挫折してしまいやすくなります。
このことから、お金を作るには『本業の収入で生活をしながら』というのが大前提になるのです。
お金から愛されるには「好き」がヒント
最後はお金から愛される原則の部分です。この本のタイトル『お金の心理』の心理とはこのことを指しており、著者が最も伝えたいことなのではないかと考えます。
その原則とは
大切な家族を守り好きな人と全力で仕事をし、自分がやりたいことだけを選んで生きていく
とのことです。
これは、代替えの効かない家族を守りながら好きな人とやりたい仕事をしていくと自然とお金がついてくるという事を意味しています。
著者はかつて組織で仕事をしており、好きでもない人と仕事をしなければならず、しがらみだらけだったとのことです。
そんな中、海外に出てしがらみを捨て、自分の好きな人と好きなことをするようになってから人生が好転したと述べています。
以上のことに共通するのは『好き』という事です。
相手、仕事、場所など好きなものを選んでいった結果人生が好転しているという事です。
これらを踏まえると『好き』を追及することがお金から愛される一番の近道だったのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今までにない考え方を知ることができたのではないでしょうか?
人生をより良いものにするために、是非手に取って読むことをお勧めします。
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