ロジカルな話し方 超入門
日本人は話すことが苦手な人種と言われており、相手に上手に伝えるために苦労する場面は誰もが経験しているのではないでしょうか?「お前の言う事は訳がわからない」なんて言われたらかなり傷つきますよね。
どんなに素晴らしい言葉でも、的を得た真実であっても『ロジカル』でなければ相手に上手く伝えることはできないと著者は述べています。
この本は「もっと話上手になりたい。」と願うビジネスパーソンに伝え方の極意を伝授してくれる1冊です。
伝えたかったら「根拠」が必要
『ロジカル』と言うことは論理的に話をするという事です。つまり、きちんと道筋を立てて話すという事が重要になります。そのために必要なことが「根拠」であり、根拠がないと論理破綻してしまうことになります。
どうやって根拠を作るのか
根拠を作るためには『主張』『事実』『理由付け』の3つが大切になります。
この3つをそれぞれ相関するようにロジックを作れば自分の考えを理解してもらえるとしています。
著者はこのことを『三角ロジック』と呼んでいます。
相手に『主張』をするだけでは反発を買う可能性も高いですが、その主張をするにあたる『事実』や『理由付け』と言う根拠を示すことで説得力がアップします。
このことを頭に入れて意識して話すことで根拠が明確になり論理的な話し方ができるようになります。
伝えたかったら「つなぐ」ことが必要
ロジカルに話すために大切な要素の1つに『共感』があります。
会話は相手と通じ合ってこそ意味を成すもので、相手と共感ができていなければなりません。一生懸命話したのに「で、結局何が言いたいの?」と言われてしまったら一気にやる気が失われますね。
ではどうやれば共感を得ることができるのか。
著者が述べているのはストーリーを意識して話すことで「キーワードを連続させること」としています。
例えば
AならばBであり、BであればC、CならばDという事になる。
と言うように言葉をつなげていく事です。
この様にキーワードをつなげていく事で、文と文の飛躍が無くなるというメリットがあります。話が飛躍しなければ相手の理解を得ながら結論へと進むことができるので言いたいことが明確になります。
伝えたかったら「客観的」が必要
ここでは、相手にロジカルに伝えるための「武器」を紹介しています。
それは
暗黙知を形式知にすること
です。
経験によって得た知識やコツのことで主観的なもの
言葉で整理された知識やコツのことで客観的なもの
料理の世界で例えると
暗黙知:このだしをこれくらい入れると美味しくなる。
⇒言っている本人は分かるが素人からすると何がどれくらい必要なのか伝わらない。
形式知:だし100cc、醤油25cc、みりん5cc、砂糖10gを用意する。だし、みりん、醤油、砂糖の順で入れると美味しくなる。
⇒客観的に見てわかるような、数値や手順に言語化する。
この様に上手く整理し、言語化することでより相手に伝わりやすくなります。
マニアックな事を相手に伝えたければ主観的から客観的に置き換えることが重要になります。
伝えたかったら「質問」が必要
最後は話の構造づくりになります。
ポイントは「発問で惹きつける」ということです。これは相手に質問をして答えてもらう事を意味します。
これは話をしている途中で質問をすることで相手が熱心に聞いてくれるようになるからです。つまり質問をして利き手にも参加してもらう事で興味を持ってもらうという事です。
反対に一方的に話すだけでは相手は退屈になってしまいます。
もし自分場が話をする立場で相手の興味を引きたかったら質問をすることが重要になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
相手に話を聞いてもらうためのロジックは分かったとしても練習をしないと身につける事は難しいでしょう。
『お前の言う事はよくわからない』
『で、結局何が言いたいの?』
『興味ない』
この様なことを言われないために、相手が興味を引くように話を作りましょう!
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