日本では正しい義務教育の中で金融教育を受けることができません。
そのため大人になってから苦労することが沢山出てくることになるでしょう。
・もっと早く知りたかった
・騙された
・知っていれば損をしなかった。
この様な事にならないように少しでも早く『情報』を手に入れて『行動をする』事が大切です。しかし金融教育を受けていないと予備知識が無く何が正しくて何が間違っているのか判断できない事もあります。
まずは正しい知識を身に着けられるように一歩づつ進めていきましょう。
正しい知識を身に着けるためにまず読んでおくべき本を紹介します。
それがこちら
『お金の大学』
両@リベ大学長:著
こちらの本では『経済的自由』を手に入れるために必要な”5つの力”を紹介しています。
その5つの力についてお話します。
お金を《貯める力》 ー支出を減らして貯蓄を増やそうー
当たり前ですが、手元にどんなにお金があってもそれ以上に使っていけば全く何も残らなくなってしまいます。出ていくお金を減らして手元にお金を残す習慣が大切になります。
『貯める力』と言うのはやった分だけすぐ結果出ます。そのため、まずは貯めるという事を最優先して行った方が良いと言えます。
そして見直すべきポイントは「固定費」です。食費などの小さなものは影響が少なく、支出を下げると言っても限度があります。
見直す固定費は次の6つです。
通信費
大手キャリアを使っている場合格安SIMに乗り換える。
キャリアメールが使えないなどのデメリットもありますが、通信費が月々5,000円以上安くすることもあります。
光熱費
2016年4月から電力自由化が始まり、電力会社を選べるようになりました。
インターネットで各社のシミュレーションを取れますので、少しでも安くなる会社を探して契約を乗り換えましょう。
保険
毎月の生命保険・損害保険にいくらお支払いでしょうか?
保険料の支払いは一生涯で2番目に高い買い物と言われています。保険を適切に加入することで毎月の保険料を抑えることができます。
家
家を「買う」ことも「借りる」ことも広い意味で『不動産投資』です。
どちらが安いか高いかではなく、トータルで見てどちらが自分にとって価値があるのかを考える必要があります。
いずれにしても少しでも安くするためにポイントがあります。
車
ここで注視しなくてはいけないのは「自動車購入費」と「自動車保険」です。
自動車を20歳から持っている場合、70歳までのコストは合計約4000万円と言われています。
できるだけ車を持たずレンタルやカーシェアなどを活用した方が良いですが、どうしても買わなくてはならない場合は買うときのポイントを紹介しています。
「自動車保険」においても必要な保障だけを備えることで無駄な保険料を払わなくて済みます。
税金
日本には約50種類程度ある税金。納税が国民の義務とされていますが税金も支出の一つであることに変わりありません。
サラリーマンでもできる節税は「控除」が鍵となります。
控除とは税金の計算をするときに差し引くことができる金額のことです。色々な控除があるのですが、知っていて活用しなければ勝手に節税してくれるなんてことはありません。
節税でお金を残す努力も大切です。
お金を《稼ぐ力》 -稼ぎを増やして蓄財ベースを上げようー
お金を稼ぐ力を身に着けることで経済的自由を達成できるまでの時間を短縮できます。
収入を給与収入だけに頼らずステップアップしていく必要があります。
理想の流れは
生活費と事業のための種銭を稼ぐ
⇩
《2.事業所得》
投資のための種銭を稼ぐ
⇩
《3.不動産所得》《4。配当&利子所得》
自分が働かなくてもお金を運んでくれるお金の生る木」を育てる
⇩
経済的自由の達成!!
生活費<資産所得
というものです。
給与所得だけでもお金の生る木を買う事はできるのですが、経済的自由を達成するためには時間がかかりすぎる事がネックになります。
給与所得は安定収入である代わりに爆発力がないので経済的自由を達成するのにかなりの時間がかかってしまいます。
給与所得を持ちながら小さな副業を始めて少しづつ育てていく事で種銭を増やしていく事が重要です!
お金を《増やす力》 -貯蓄を投資に回して資産運用しようー
お金にも働いてもらう事で自分の時間を確保しながら資金を増やして生活費を得ることができます。そのために必要な準備をお伝えします。
生活防衛資金の確保
投資用の資金と生活防衛資金を混ぜてはいけません。
緊急的に必要なお金が投資に行っているといざと言うときに対応ができないため一定額は現金として確保しておかなくてはなりません。
一般的に、会社員であれば生活費の6か月分、自営業者であれば1年分は必要とされており生活防衛資金が貯まるまでは投資にお金をかけるべきではありません。
相場を知る
投資の世界で蔓延しているのが「詐欺商品」。
あり得ないほど高利回りなものや、「元本保証」や「1年後には必ず倍」と言ったものは完璧に詐欺商品なのですが、相場を知らないと詐欺かどうかの判断ができません。
相場を知って適正な利回りを知っておくことで何に投資すべきかを決めることができます。
投資商品を知る
投資商品も様々なものがあるが、最初に抑えておく商品は次の5つです。
・株式
・債権
・不動産
・コモディティ(商品)
・預金
それぞれの商品にメリット・デメリットがあり、どの様な結果を狙うのかで選ぶものが変わってきます。ご自身にあった商品を選びましょう。
複利の力を知る
金融商品の運用方法とは単利と複利があります。
複利:元金と利息の合計額に利息が発生する。
お金を増やすうえで複利の力は絶大でアインシュタインに「人類最大の発明」と言わせたほどのパワーがあります。
複利の力を活用するためには長期運用をおこなう事が必要です。長期運用をすることで収益が安定し来ることもメリットにあります。
仮に100万円を年利5%で30年運用すると手元に残るお金は倍以上違います。
お金を《守る力》 -形成した資産を守ろうー
せっかく築き上げた資産を減らさない力が「守る力」です。資産が減ってしまえば資産から生まれる資産所得を得ることができず経済的自由を達成することができなくなります。
例えば、
・詐欺被害にあう
・被災、盗難にあう
・浪費する
・インフレで削れる
と言った事が考えられます。
守る力が身についていないと資産がどんどん減っていってしまいます。守る力を身につけないと経済的自由を達成することはできません。
お金を《使う力》 -人生を豊かなことに使おうー
これまでのお話は経済的自由を達成するためにお金を増やしていく方法がかかれていますが、本当に大切なのは「使う力」なのです。
お金は使って初めて価値がでるものです。しかし④で述べたように無駄なことに使ってしまうと意味なく資産が減っていってしまいます。
良いお金の使い方として書かれているのは
・寄付、プレゼント
・豊かな生活のための浪費
・自己投資
・時間を使えるための道具を買う
などです。
経済的自由を手に入れたからと言って必ずしも幸せであるとは言えず、「貯める」と「使う」のバランスが取れていることが重要であるとされています。
まとめ
生活を今よりも良くしたい。もっと自由を手に入れたい。
そう思う方は1度手に取って読んでみると考え方がきっと変わるはずです。
どの様な状況からでも人生は良くして行ける。
「今日が人生で一番若い日」と著者は述べています。
そのために一歩踏み出せるきっかけになります。
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