黄金の羽根の拾い方

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黄金の羽根の拾い方

 

経済的な不安が尽きないと悩むビジネスパーソンに、お金の不安を解消する教養と人生設計についてお届けします。

著者の立花明氏は2002年に国際金融・小説マネーロンダリングでデビューします。今回紹介する本の現状となる「お金持ちになれる羽根の拾い方」で30万部のベストセラーを叩き出しました。

 

この本の要点は以下の5つにまとめることができます。

1.黄金の羽とはお金持ちになる近道のこと
2.お金持ちになる方法はたった3つ
3.資産運用は常識を捨てるべし
4.奪われないためにはマイクロ法人化
5.働き方は知識社会を意識する

この5つのポイントを具体例を交えながら深掘りして解説して行きます。

1.黄金のはね永遠お金持ちになる近道のこと

まず気になるのが、タイトルにもある黄金の羽ですね。著者が定義する黄金の羽とは制度の歪みから構造的に発生する幸運を手に入れたものに、大きな利益をもたらすものといった意味があります。これは必要な情報を的確に入手し、それを活用する知識を持っている人はいくらでも近道ができるという意味です。

ICTの発展によって、現代は知識社会になりました。この知識社会において知識が持つ価値は使いかた次第で大きな利益をもたらします。
著者が具体例として挙げているのが、2002年のサッカー日韓ワールドカップでのチケット争奪戦です。当時、日本国内では一枚7000円のチケットがネットオークションで20万円以上で売られていたり。スポンサーに山のようにはがきを送ってひたすら電話をかけたりする人もいました。一方で、ほぼ全試合のチケットを手に入れ、全国の会場を転々としながら楽しんでいる人もいました。彼らはどうやってチケットを手に入れたのでしょうか?理由は単純で、海外販売分のチケットが、大量に売れ残っていたからです。そして、これをインターネット経由で簡単に手に入れることができたのです。両者の違いは知っているか否かでした。知識社会において知っているということは強い武器であり、知識が持つ価値は絶大です。この事から黄金の羽根は知っている人に舞い降りてくると言えるのです。

 

2.お金持ちになる方法はたった3つ

そもそもお金持ちになるには何を知っていればいいのでしょうか?それを示しているのが次の方程式です。

資産形成=(収入ー支出)+(資産運用+運用利回り)

この方程式は誰もが知っているような物ですが、この方法がお金持ちになる鉄則だったのです。

世に出回っているお金に関する書籍には、すべて
『純利益を増やし、本業の収益力を向上させ、保有している資産を有効活用する』
という原理に基づいています。そして、この方程式を分解すると

①収入を増やす
②支出を減らす
③運用利回りを上げる

となります。著者は、この方程式について、具体的な10のルールをあげて解説していますが、特筆すべき部分は『純利益の確保』です。これは上記で示したお金持ちの方程式で言えば、「収入」の部分にあたります。なぜ純利益の確保が重要なのかと言うと、どんなに素晴らしい資産運用をしていても、収入がなければ全て水の泡となるからです。安定した純利益の確保が資産形成の初歩であり、大きく言えばお金持ちになる第一歩なのです。

 

3.資産運用は常識を捨てるべし

お金持ちになるには収入を増やし、支出を減らし、運用利回りを上げることが必要でした。ここで気になってくるのが、運用利回りを上げることです。実は運用利回りを上げる資産運用にも原理原則があります。著者は、この原則も10項目にわたりしていますが、ここでは『不動産投資を買ったら資産運用はそこで終わり』『短期投資はギャンブルである』の2つを解説します。

まずは『不動産投資を買ったら、資産運用はそこで終わり』についてです。

結論から言いますと。住宅ローンで持ち家を購入した人は、そこですべて資産運用が終わっていると、いいます。なぜなら、投資の成否は完全に不動産価格と運命を共にしているからです。もし不動産価格が下落すれば成す術はありません。

次は『短期投資はギャンブルであるについて』です。

そもそも投資とは長期的に見れば資本主義と市場経済の下で、企業の利益はインフレ率以上に拡大するという見通しのもと、資金を投じることを指します。短期投資がギャンブルな理由は、信用取引を使った短期売買となると、現物取引や信用取引、ロング(買いポジションから入る事)、ショート(売りポジションから入る事)などの取引方法を問わず、すべての株取引は「投資」ではなく「投機」となるからです。

以上を踏まえると、現代は資産運用の常識と言われていたことが非常識になっている時代と言えます。

ここまで聞いていただくと資産運用の常識が覆されている事が窺い知れたのではないでしょうか。

 

4.奪われないためには、マイクロ法人化

皆さんにはひとつ思い出してもらいたいことがあります。それが

収入を増やし、支出を減らし、運用利回りを上げる

の方程式です。

人はどうしても収入を増やしたり。運用利回りをあげたりと増やすことばかりを考えてしまいますが、支出を減らすこともお金持ちになる重要な要素です。

支出を減らす上で知っておかなければならないのが、サラリーマンは「国家からの収奪の対象となっている」という現実です。サラリーマンの実質税負担は苛酷で、収入総額の約三割を占めます。そこで著者がオススメするのが「マイクロ法人」です。マイクロ法人とは同族会社のことで、資本の50%以上を本人、また本人の関係者が保有するものです。なぜマイクロ法人がいいのかというと、合法的な範囲でできるだけ税金を払わなくて済むからです。

つまり、マイクロ法人化を行い、個人と法人の二つの性質を使いこなすことで、歪んだ制度の負担を背負わなくて済むのです。

 

5.知識社会の働き方はクリエイティブクラス

さて、最後にお伝えしなければならないことが、人生を最適設計する働き方です。この働き方を知るには、私たちの生きる「今」を知る必要があります。現在はグローバル化した知識社会だと先にも述べました。知識社会とは知が権力として作用し、そこから跳びが生まれる社会をさします。

この知識社会は、テクノロジーの発展に適応するべく、知的能力を基準に労働者が編成されるのが特徴です。では、この知識社会を生き抜くためにはどんな能力が必要とされるのでしょうか?それが

①文字や言語をそうさせる言語的知能
②問題を論理的に分析・数字的に処理する論理、数学的知能

の二つです。このような特定の知能だけが特権化される社会です。

ここで知識社会の仕事について見て行きます。知識社会の仕事は大別すると次の三つになります。

①クリエイター
クリエイティブな仕事に携わる人の事で、サッカーや音楽家、俳優、歌手、スポーツ選手などがそれにあたります。
②スペシャリスト
専門家のことで、その分野の知識や経験に特化した人たちです。医師や弁護士、公認会計士などがそれにあたります。
③マックジョブ
誰でもできる足りない可能な仕事を指します。書籍ではマクドナルドの店員を代表としており、マニュアルに沿って動く労働者がそれにあたります。

 

言語的知能論、理数学的知能が発揮される仕事がクリエーターとスペシャリストです。このクリエイターとスペシャリストは、クリエイティブクラスと呼ばれ、高い所得を期待できます。マックジョブは代替え可能なので、知識社会において圧倒的に不利になります。

以上のことから、高度なテクノロジーに支えられた知識社会は、クリエイターとスペシャリストを目指すべきなのです。

 

まとめ

1.知ることは、大きな力になることを認識しておきましょう。

2.お金持ちになる方程式を頭に叩き込んでおきましょう。

3.資産運用において、今までの常識が非常識になったことを覚えておきましょう。

4.マイクロ法人により支出を減らしましょう。

5.クリエイタースペシャリストを職業にし、富を最大化させましょう。

 

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方の超重要なポイントに絞って解説してきました。

より深く知りたいと思われたら、これを機会に手にとって読んでみるのもおすすめです。

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