伝え方が9割

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伝え方が9割

 

人間関係が上手くいかない」「言いたいことが伝わらない」と悩む人がすぐに使えて、効果のある伝え方をお届けする1冊です。

シリーズ累計100万部以上を売り上げている本となっています。

「伝え方」ひとつで、結果は180度変わる

なぜ「伝え方」がそれほど大切だと著者は述べているのか?それは伝え方で結果が変化するからなのです。

例えば

A「デートしてください」

B「びっくりするほど美味しいパスタの店があるんだけど行ってみない?」

と言う2つの質問。どちらがデートできる可能性が高いでしょうか?

また、

A「レポートの提出期限を延期して下さい」

B「クオリティを上げたいので、もう少しお時間をいただけませんか?」

と言う2つの質問はいかがでしょうか?

いずれもBの方が確率は高いと思いませんか?

そして、このことから伝え方で結果が大きく変化するという事が実感できるのではないでしょうか。

著者は元々、文章の書き方も知らず、書き方や伝え方をすべて否定されるなど伝え方のノウハウなど一切ありませんでした。しかし、ある時「コピーライター」の肩書を貰い悪戦苦闘しながらたどり着いた答えが次の2つです。

・伝え方にはシンプルな技術がある
・感動的なコトバは作ることができる。

 

つまり、どんな人でも「技術」を知れば感動的な言葉を作ることができるという事です。

伝えれば人生が変わる

感動する言葉、相手を動かす言葉を作るには伝え方が重要です。

しかし、伝え方の重要性はもっとあります。

 

著者がこの本の中で強く述べていることは

どんな資格より、まず伝え方を学べ

という事で、これを断言しています。

 

就職にしても昇進にしても最終的に差がつくのは伝え方です。

【就職の時】
どんなに素晴らしい資格を持っていて自分に魅力があってももそれを上手く伝えられなければ面接官は良いと思ってくれません。
【昇進の時】
どれだけ仕事ができても、どれだけ努力をしていても上司から評価されなければ昇進は難しいです。

つまり相手に自分の価値が伝わらなければ意味がないのです。

 

それに加えて今は「個人発信力」が求められる時代です

ネットで買い物をするとき商品のレビューを見てから買う人が多いのは、「企業やお店のコメントより、個人のレビューの方が信憑性がある」と感じるからです。

今は特定できる個人(特にインフルエンサー)の言葉の方が強く、多くの人に影響するので、企業でも個人でも伝え方が重要になるのです。

このことから伝え方というものは人生全般に大きく影響を与えるものだとわかったかと思います。

 

「ノー」を「イエス」に変えるには、3つのステップ

まず知っておきたいのは、誰かにお願いをするときの言葉です。これは「ノー」を「イエス」に変える技術とも言えますね。

それが次の3つのステップです。

ステップ1:自分の頭の中のことをそのままコトバにしない。

頭で思ったことをそのまま言葉にすると断られる可能性が高くなってしまいます。
いきなり白か黒かという極端な判断を迫ることはダメです。

ステップ2:相手の頭の中を想像する。

相手にとって「何がイエス」「何がノー」なのかを想像することで、情報を洗い出す作業とも言えます。

ステップ3:相手のメリットと一致するお願いをつくる。

相手優先で考え、結果的に自分が求めるものを達成できればOKです。

 

以上のステップを踏むことで誰かにお願いするときに「イエス」を貰いやすくなるのです。

 

「イエス」をもらいたければ「好き」と「ありがとう」

先ほどの3つのステップを成功させるための鍵がステップ2の「相手の頭の中を想像する」です。相手の頭の中を想像できればイエスに直結する確率がグンと上がるからです。

著者はその切り口を7つ挙げています。

相手の好きなこと

嫌いなこと回避

選択の自由

認められたい欲

あなた限定

チームワーク化

感謝

 

この中で注目したいのは次の2つです。

『相手の好きなこと』

これは「ノー」を「イエス」に変える王道と言われていて、相手の好きなことから考えていく事で相手のメリットに変えていく方法です。

「デートしてください」はこちらのメリットしかありません。しかし、

「驚くほどおいしいパスタどう?」という表現は相手の好きなことをベースに考えたので相手のメリットへ変わりました。

ストレートなお願いと言うのは相手はメリットを感じません。相手の好きなことから考えることで相手のメリットへと変化していくのです。

 

『感謝』

この切り口は最終手段にして最大の方法と著者は言います。

なぜなら、人は「ありがとう」と伝えられると「ノー」とは言いにくいからです。

 

「これやっといてください」はこちらのメリットです。

いつもありがとうございます。これ、お願いできませんか?」と感謝から入ると相手はノーと言いにくいのです。

このことから、お願いの前に「感謝」を付け加えることで相手に断りにくい状況をつくり、結果的に「イエス」を貰えるのです。

 

「コトバエネルギー」は相手を動かす

最後にお伝えするのが「コトバの力」を強くする方法です。

突然ですが、人を動かすような強いコトバとはどんなものでしょうか?

著者が定義するのは人の感情を動かすエネルギーのあるコトバです。

このエネルギーを「コトバエネルギー」と読んでいます。

なぜこのような名前になったかというと、感動と言う実体のないものをエネルギーと捉えなおすことで操ることができるようになるからです。

そして、操るようにするための方法が次の5つです。

サプライズ法

ギャップ法

赤裸々法

リピート法

クライマックス法

 

この中で、最も簡単にできるのがサプライズ法です。

【サプライズ法】

伝える言葉に驚きを加える方法のこと。

手順はいたって簡単で、言葉の語尾に『!』をつければよいだけです。

それをするだけでコトバエネルギーになってしまうのです。

「食べたい」ではなく「食べたい!」

「好き」ではく「好き!」

というようにするだけで気持ちが強くなったように感じませんか?

 

更に強く訴えたいのであれば、伝えたい言葉を決めておきそれに適した「サプライズワード」を入れておく事です。

有名なフレーズとして『そうだ、京都へ行こう!』というものがありますよね。これは

『京都へ行こう!』という伝えたい言葉の前と『そうだ』というサプライズワードで成り立っていることがわかります。

ただ『京都へ行こう!』だけではこれほど有名な言葉にはならなかったでしょう。

 

まとめ

いかがでしょうか。

今回は本の中の重要な部分だけ絞ってを紹介いたしましたが、参考になったのではないでしょうか?

まだ本を読んだことが無い方は手に取って読んでみることをお勧めします。

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