はじめに
1902年に発行され一世紀以上もの間、多くの方に人に読まれ続けてきたベストセラー本。「原因と結果の法則」です。
仕事、人生、人間関係など悩みを聞き、ビジネスパーソンに原理原則を解き、問題解決へと導きます。いわば、全ての自己啓発者の元祖と言っても過言ではありません。
こちらを読むことで人生の原理原則を知り、成功する為の軸を手に入れることができるかと思います。
この本の重要ポイントは以下の５つにまとめることができます。
私たちの人生は原因と結果の法則に基づいて作られている
そもそも原因と結果の法則とはどんな法則なのでしょうか？著者は、この法則について次のように述べています。
これは自分自身の想い方によって、自分を「素晴らしい人間に作り上げる」こともできれば「破壊してしまう」こともできるという意味です。この法則は私たちの心の中で機能していて、どんな策略を用いようとしても変えることが出来ない絶対的な法則と言います。
仕事をしていて失敗するかもしれないと思っている人はなぜか失敗ばかりを繰り返します。反対に成功できると思っている人はなぜか成功します。
これは思いという原因によって、現実という結果が作られたからです。これらを踏まえると、私たちは思い方次第で環境や運命を変えられるということが分かります。
原因と結果の仕組みは思い方から
思いによって現実を作っているという原因と結果の法則。この法則は一体どんな仕組みになっているのでしょうか？著者は、この仕組みについて、次のように述べています。
実のところ、外側の世界である環境は心という内側の世界に合わせて形作られます。
いい思いの種はいい実を結び、悪い思いの種は悪い実を結ぶのです。
この法則の特徴は、人も時間も場所も選ばず機能することです。世の中には凶悪な犯罪者や極度の貧困に苦しむ人たちがいます。彼らがそのようになってしまうのは環境のせいではありません。彼らの心の中にある思いが不純であったり、利己的な願望であったりするのが原因なのです。
このことから環境は人間を作れないということが 伺えます。いい結果を得たければ、先ず原因を改善することです。いい思い方に変え、いい人格をつくり、いい環境の設計者となることでいい環境を作ることができるのです。
成功するには犠牲が伴う
世の中にあふれる成功本の原点ともいえる「原因と結果の法則」。ここで気になってくるのは、どうしたら成功できるかという点ではないでしょうか？著書は成功を目指すのであれば、自分の欲望のかなりの部分を犠牲にしなくてはならないといいます。
なぜなら、身勝手な欲望によって、自分の心を正しくコントロールできなければ、大きな影響力を持ち、重要な責任を果たすことができる地位にはつけないからです。
自分の欲望を優先させる人は明晰な判断ができず、秩序だった計画、自分の能力開発を行うことができません。成功するには強い決意で、自分の欲望をおさえ、計画の上でいかに心を保てるかに語っているのです。
大企業の社長を目指すビジネスパーソンがいたとします。この時、
「お金が欲しいから」
「大きな家に住みたいから」
「高級車に乗りたいから」
など私腹を肥やすことばかり考えていたら、その会社は顧客のことは考えず、利益ばかりを追求する会社になります。
利益ばかり追求する会社は発展することはありません。ここでも原因と結果の法則が働いていたのです。
目標達成に必要なのは信念
成功するには欲望を犠牲にする必要がありました。
では、ここで質問です。
成功を目指す上で絶対的にやらなければならないことは何でしょうか？
勉強好きなあなたなら、もうお分かりだと思います。そう目標達成です。
成功するためには、それに付随して行く目標を立てなければなりません。著者は目標に必要不可欠なものとして信念をあげています。なぜなら、人間の目標に向かわせるパワーは、自分はそれを達成できると思える信念から生まれるからです。
次のプロジェクトを成功させたいと思っているビジネスパーソンがいます。もし彼が「自分にできるのか」「誰かに邪魔されないか」と疑いや不安を持っていたら目標達成できないでしょう。自分ができるという信念があれば、その思いが人格を作り、プロジェクトを成功の環境を作り出せるのです。自分の思いが目標と自分ができるという勇敢に結びついた時、想像のパワーが発揮されます。この二つがあれば、欲望や感情に流されることなく、実行に移して行くことができるのです。
穏やかになると成功できる
成功や目標を現実化するには思いという原因を変えていく必要もありました。
最後にお伝えしなければならない事は、原因と結果の法則の先にあるものです。原因と結果の法則を知ると、最終的に穏やかになると、著者は述べています。なぜなら、自分が想いによって造られた存在であることを理解できるとあらゆる現象を正しく眺められるようになるからです。不平不満、苛立ち、悩み、悲しむことをやめ落ち着き、安定し、穏やかな心を保てるようになります。
つまり、成熟した人格を手に入れることができるのです。さらに穏やかになると、自分自身も正しくコントロールできるようになり、自分自身が相手や環境に順応できるようになります。このような人であれば、より、大きな成功や影響力、権威を手にすることができるのは、誰もが想像につくことでしょう。
「自己コントロールを強さ」
「正しい想いは訓練技能」
「穏やかさはパワー」
と表現しており、すべて自分次第で身につけることができると最後を締めくくります。
まとめ
原因と結果の法則のまとめ。改めてこの本の超重要なポイントを押さえ。あなたが実際に行動に移せるようにおさらいしておきましょう。
1.どんなことにも原因と結果の法則が働いていることを理解しましょう。
２.覚え方がすべての始まりと心得ましょう。
３.成功しなければ捧げましょう。
４.新年の目標を達成する力と認識しましょう。
５.穏やかさを手に入れ、成功しましょう。
原因と結果の法則の超重要なポイントに絞って解説してきました。が、これを機会に手にとって読んでみるのもおすすめですよ。学んだことを記憶に定着させるには、アウトプットが欠かせません。この本で学んだことをコメントに書き込んだり、SNSでシェアしてくださいね。
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